脾臓
臓器の中でも余り馴染みの少ないものに脾臓というものがあります。読み方は「ひぞう」です。名前を聞いたことくらいはあると思いますが、脾臓の正しい位置や働きについてきちんと知っている方は少ないのではないでしょうか。そこで脾臓について紹介していこうと思います。 【スポンサード リンク】 脾臓の仕組みと働きについて脾臓の仕組み脾臓(ひぞう)の位置は左側の上腹部にある横隔膜のちょうど下部分にあります。重量は約 150g であり、血液豊富な臓器です。血液は腹腔動脈から枝分かれした脾動脈から脾臓に入り、脾動脈に出た後は肝臓へ血液を送るルートとなる門脈に注入します。 脾臓の役割と働き脾臓の大きな役割はリンパ組織のひとつとして身体を守る防御システムを担当するというところです。また、血液に含まれている古くなった血球を処理するこという大事な働きも行っています。脾臓の役割についてさらに詳しく紹介していきましょう。 脾臓は血液中の赤血球を処理する血液が赤いのは赤血球が含まれているからです。この赤血球が元気でいられるのも約 90 日間だけとなります。この期間を過ぎてしまうと赤血球本来の働きを行うことが出来なくなります。そこでこの使い物にならなくなった赤血球はあっても邪魔なだけですので処分になります。その処分場が脾臓になります。脾臓ではヘモグロビンを破壊したときに出てくる鉄成分を骨髄にまわし、あらたな赤血球を製作する素材としています。脾臓は影の薄い臓器ですが、このように私たちが生きていく中で大変重要な役割を担っています。 脾臓は血小板を貯蓄する血小板をご存知ですか? 血小板とは出血したときに血が外に出ようとする働きを止める成分のことです。脾臓はこの血小板をためておく貯蓄倉庫としての働きも行っています。どれくらい溜めているのかと言いますと、全部の血小板に対して約 3 割強にものぼります。どこかで血小板が必要になったら脾臓から血液へ血小板が流れていきます。したがって、脾臓が肥大化するとその分、脾臓に血小板が貯蓄することとなり、血液の中の血小板が減少してしまいます。そのため出血しても血が止まりづらくなり、最悪、脾臓の摘出もやむを得ない状況に陥る場合もあります。脾臓に関する話で、食事をした後すぐに運動することで横っ腹が急激に痛むような経験をしたことが誰にでもあると思います。これは脾臓の中にある血液が運動により不足した血液を補おうとした結果、急な収縮運動のため痛くなるのです。 脾臓は体内のゴミを掃除する脾臓の内部には外部からのゴミに対して抵抗力を強める免疫反応を起こしています。成人になると、この機能については他の臓器で代役を担うことが出来ますが、幼いお子さんでは他の臓器で代役を行うことが難しいため脾臓は大切です。 脾臓の病気と治療について脾臓には脾腫と脾臓機能亢進症といった病気があります。また脾臓に腫瘍ができ、がんになるケースも近年みられています。脾臓がんは嗜好品を好む方がなりやすい傾向にあるようです。 脾臓が肥大化する脾腫脾腫とは脾臓が腫れて肥大化する状態のことをいいます。脾臓の肥大化は左上腹部を触ってみると確認できるほどの大きさですので、脾腫であるかないかすぐにわかるでしょう。場合によっては、 X 腺の撮影や CT スキャンを行い確認する必要があります。 脾腫の原因脾腫の原因にはさまざまあります。「肝硬変、門脈の閉塞、心不全のための脾臓のうっ血」「細菌、ウィルス、寄生虫の感染や慢性関節リウマチなどの膠原病に反応した脾臓の細胞の増殖」「慢性及び急性白血病、溶血性貧血、悪性リンパ腫といった血液に生じる病気」といったことが原因となります。特に、慢性白血病、骨髄線維症、マラリア、バンチ症候群というような病気が原因で脾腫になった場合は脾臓の肥大化は大きくなる傾向にあります。 脾腫の症状脾腫になると左上腹部の腫れや痛み、膨満感のほかに、呼吸困難、吐き気、嘔吐、便秘などの症状が現れますが、脾臓の腫れ方や脾腫になった直接の原因により症状に違いが見られます。脾腫がかなり大きくなると、脾臓に血液が流れなくなり、脾梗塞という脾臓の組織が壊死に陥る状態になります。この場合、鋭い激痛が左上腹部を襲います。 脾腫の治療脾腫の治療は原因となる病気にもよります。脾腫が周囲の臓器に悪影響を与えているときや、脾腫の原因が脾臓である場合、摘出手術を行います。 脾臓内の血球が減少する脾臓機能亢進症骨髄が正常に血液を作りだしているが、血液に関する症状が見られる場合、脾臓を摘出することで血球の減少を改善することが出来る現象を脾臓機能亢進症と呼びます。 脾臓機能亢進症の原因脾臓機能亢進症の原因には、敗血症、マラリアなどの感染症、サルコイドーシス、慢性骨髄性白血病、骨髄線維症、バンチ症候群などの血液の病気、肝硬変、門脈血栓症、などいろいろあります。 脾臓機能亢進症の症状脾臓機能亢進症の症状は、原因となる病気の症状が見られるというほかに、血球の減少による疲労や貧血、また出血しやすくなるという症状が見られます。 脾臓機能亢進症の治療脾臓機能亢進症の治療は脾臓の摘出が一般的になりますが、血球の減少具合や原因となっている病気の症状により摘出による治療が必要とは限りません。 【スポンサード リンク】 |