小腸
体の臓器の中でもっとも長いものは腸になります。腸は、大腸と小腸の 2 種類で形成されており、なかでも小腸は成人において全長 6.5 〜 7.5m あり、この小さな体の中にこれだけの長さのものがあるということに人体の神秘さを感じさせます。 【スポンサード リンク】
大腸に比べ壁が厚く内腔が狭い小腸腸も筋肉で出来ており、内側は粘膜で外側は漿膜(しょうまく)で覆われていますが、大腸に比べ小腸の方が壁は厚く、その分内腔が狭くなっています。こちらでは腸を形成している小腸にスポットを当て探ってみましょう。 小腸の仕組みと働きについて小腸は、十二指腸、空腸(くうちょう)、回腸(かいちょう)の 3 種類で形成されています。小腸の粘膜には、多数の横ひだ(輪状ひだと呼ぶ)と絨毛(じゅうもう)と呼ばれる無数の小さな突起があり、これらの部分から消化酵素を含む腸液が分泌されます。 小腸の入り口である十二指腸について十二指腸は、胃の幽門(胃の出口と十二指腸に繋がる部分)から手の指を横に並べた長さの部分で、ここには胆のうから胆汁が、すい臓から膵液が送られてきています。 小腸の働きについて胃から送られてきた食物は、腸液、胆汁、膵液の中に含まれる消化酵素によって、蛋白質はアミノ酸に、糖質はブドウ糖などの単糖類に、脂質は脂肪酸などに分解され、吸収されやすい状態になります。 小腸の運動腸は筋肉で出来ており、蠕動運動を行っています。小腸の働きは、食べ物を十二指腸から空腸、回腸へと送り込みますが、大体3〜4時間で食べ物は小腸を通っていきます。このあいだに盛んに消化と吸収が行われ、栄養素と水分の約9割は小腸から吸収されます。したがって消化と吸収のほとんどは小腸の働きによって行われています。 小腸の病気について小腸もメンタル面、肉体面のストレスが引き金となり病気になるケースが多い臓器です。その代表的な小腸の病気に、十二指腸潰瘍やクローン病があげられます。さらに発症することが大変稀となる小腸がんもあります。小腸の病気は殆どが周りにある胃や大腸にも影響を及ぼす病気が多くあります。そこで小腸の代表的な病気についてお話ししましょう。 小腸がん小腸がんは 1 万に 1 人いるかどうかといわれている珍しいがんです。小腸が、がんになりづらい理由に小腸内の粘膜の新陳代謝が激しいと言うことがあげられます。これが結果的に細胞のがん化を未然に防ぐこととなります。小腸がんになると、お腹に違和感や不快感、下血を伴うため貧血になる、栄養の消化と吸収が低下するため体重が減る、黄疸が現れるなどの症状が見られます。小腸がんの治療には外科的療法が一般的であり、患部の摘出が望ましいでしょう。 十二指腸(小腸)潰瘍小腸の入り口である十二指腸の内部を包んでいる粘膜の一部分に、ただれや壊死といった変化が起き、粘膜がとれてきてしまい壊れてしまう病気を十二指腸(小腸)潰瘍と呼びます。十二指腸(小腸)潰瘍になりやすい箇所は、十二指腸の胃の境界部分であり、この部分を球部と呼びます。 十二指腸(小腸)潰瘍の症状十二指腸(小腸)潰瘍の症状には主に「腹が痛くなる」「出血を伴う(主に下血や吐血)」「胸焼けやげっぷが頻繁に起こる」など 3 種類があります。これらの症状は個人差がありますが、ほかに吐き気や嘔吐、食欲がでない、便秘などの症状も見られます。十二指腸(小腸)潰瘍にかかっても症状が出ない方もなかにはいます。幸いなことに気づかないまま十二指腸(小腸)潰瘍が完治してしまうケースもあるといいます。 十二指腸(小腸)潰瘍の治療十二指腸(小腸)潰瘍の基本的な治療法は食事による治療と薬による治療となります。症状によりなるべく安静にして内科的な治療を行うのが一般的です。十二指腸(小腸)潰瘍の症状は比較的治りやすい病気の一つです。放置していても自然と完治していることも珍しくありません。ただ、再び症状が出やすい病気でもあります。繰り返し多く再発すると他の部分にも悪い症状が現れる合併症が起こる場合もあります。そのため、しっかりと検査を行い適切な治療を受けるのがベストでしょう。 クローン病(限局性回腸炎)クローン病は小腸のひとつである回腸に起きる病気です。しかし最近では、小腸の他の部位、胃や食道などでも異常が見られることがわかっております。クローン病は、消化管内部の粘膜が潰瘍に起こされてしまい、さらに潰瘍が外側の漿膜まで達し、病気による肉の盛り上がりを形作ります。クローン病の原因はいまのところわかっておらず難病に指定されています。 【スポンサード リンク】 |