心臓

皆さんの左胸で脈々と鼓動うつ心臓はたいへん大切な臓器の一つです。心臓の主な役割は「ポンプ」です。水をくみ上げるポンプ、空気を送り出すポンプ同様、心臓は血液を受入れ送り出します。心臓の正しい位置は真ん中より若干左寄りとなります。サイズは大人が拳を握ったときぐらいの大きさになります。ここでは私たちの心臓がどのような働きを行い、どのような原因で病気になるのかを中心に紹介していきましょう。

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心臓の働き

心臓のポンプとしての働きには2つあります。それぞれの働きについて紹介していきましょう。

静脈血を肺へ送り出す心臓の働きについて

ひとつは全身の隅々まで巡って帰ってきた血液(静脈血)を、肺動脈を経由して両方の肺に送り出すポンプとしての働きです。心臓へもどってきた静脈血は酸素が殆ど残って折らず、さらに炭酸ガスを多く含んだいわば「汚れている血液」です。しかし、静脈血が2つの肺を介すると含んでいた炭酸ガスがきれいに抜き出され、ガス交換により酸素を血液に送り込みます。したがって、肺を通過するまでは汚い血液だったものが、酸素を多量に含んだ綺麗な血液に戻ります。

大動脈で血液を全身へ送り出す心臓の働きについて

綺麗にされ酸素を多量に含み肺から戻ってきた血液は大動脈を使い全身へ血液を送り出します。この血液(動脈血)は、動脈系を経由して体の隅から隅まで送られ、そして酸素が殆どなくなり炭酸ガスを大量に含んだ汚れた血液となり再び心臓に帰ってくるということです。

心臓病について

心臓は重要な臓器の一つですが病気の大変多い臓器と言えるでしょう。そこで心臓病の病気についてこちらで紹介しましょう。

心臓病のひとつ特発性心筋症

心臓は心筋という特殊な筋肉で形成されています。この心筋が働くことで血液を送り出すポンプ作用を行うことが出来ます。そしてこの心筋に原因不明の異常が起こることを特発性心筋症といいます。特発性心筋症は心臓病の中でも発症確率が数%しかありませんが、原因不明であり、治療法がないことから難病指定を受けています。特発性心筋症には肥大型と拡張型の2種類があります。肥大型とは心臓の心室壁が考えられないほど肥大する病気です。今まで健康だった方が胸部のX線検査で心臓の肥大を確認することもあります。肥大心臓の治療には心筋の収縮をおさえるという目的でカルシウム拮抗剤を使い治療を行います。

弁膜に異常が起きる心臓弁膜症

心臓はポンプです。ポンプには弁がついています。心臓にも弁がついており三尖弁、肺動脈弁、僧帽弁、大動脈弁の4種類の弁があります。弁膜は血液を全身に送るときに開き、血液を送った後は閉じるという一連の動作を行いますが、弁膜の正常動作ができなくなることを心臓弁膜症と呼びます。

心臓弁膜症の症状

心臓弁膜症を起こした部位により症状は異なりますが、症状が悪化すると心臓の働きが悪くなり、息苦しくなる、肝臓に腫れが生じる、むくみや尿が少なくなるなどの心不全と同様の症状が見られます。ただし、心臓弁膜症になったからといってすぐにこれらの症状が現れるわけではありません。

心臓弁膜症の治療

心臓弁膜症の治療には症状にあわせてさまざまな方法があります。その症状に適した治療法を行うことが原則です。ただし、無症状の場合は治療の必要はないのですが、症状を悪化させないためにも定期的な検診や日常生活の注意が必要になります。症状が見られる場合は、薬物療法が必要になります。

心臓の刺激伝導系のしくみについて

心筋が規則正しく収縮と拡張を繰り返し行うことが出来るのも、心臓の中に洞結節と呼ばれるペースメーカーがあり、ここから発せられる電気的な刺激が刺激伝導系という経路を経由して、心筋に規則正しく伝わるためです。洞結節は、心房と上大静脈のつなぎ目の部位に存在し、ここで発せられた電気的刺激がまず心房に伝わり、さらに心房と心室の境で、三尖弁の付け根の所にある房室結節に伝わります。この下にはヒス束というものがあり、ここから右心室へゆく右脚と左心室へいく左脚という刺激伝導路が分かれていき、房室結節に伝わった刺激が左右の心室に伝わり、収縮と拡張が行われます。

心臓刺激伝導路の異常について

洞結節で発せられる電気刺激の起こり方、もしくは刺激伝導路に何らかの異常があると、心筋の収縮と拡張をするスピードが不規則になってしまいます。これを不整脈と呼びますが、種類はいろいろさまざまあり、なかには治療を必要としない症状もあります。

自律神経と心臓について

全ての臓器と同じように心臓も自律神経の影響を大きく受けています。交感神経が強く働くほど心筋の収縮速度が上がり、副交感神経が強く働くほど速度が遅くなります。なお、驚いたときに心臓の鼓動がドキドキするのは、その刺激により交感神経が強く働くためです。

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